今年の漢字は『絆』がいいな

今年一番印象的な出来事であっただろう震災をストレートに表した『震』や『災』や『倒』は既に使ってしまっていますし、原発事故や放射能を一字で表すのって難しい気がする。『原』『電』『波』『汚』『核』…どれもしっくり来ない。
特に原発事故に対して『災』だと、事の本質を見誤るっていうか…『罪』の方が相応しいような。原発だけじゃない、負債を弱者に押し付けた罪。その上被害者面をやめない罪。
今年の漢字ってネガティブなものが多いですが、『愛』『命』『金』『新』『帰』など、ポジティブな字面も結構ありますね。命や愛が失われるという意味も兼ねてたりするらしい。
こんな時代だからこそ敢えて『絆』という文字を選ぶ人も多いんじゃないでしょうか。失われる絆という意味も込めて。TPPによるアジア太平洋の絆という意味にも使える、その是非はともかく。
ポジティブな方向だと『望』『福』『子』なんかもあるかなあ。
地震放射能両方にかけて、人々の生きる大地、この地球を表す『地』とか。
でも『絆』ほどしっくりは来ない。非常に広範囲に及んだ震災と、その後のあらゆる出来事に相応しい言葉はやっぱり『絆』だと思う。