保育園に落ちた日本死ねデモは日本版ホワイトフェミニズム

どうもブログを書く気力が沸きません。思い付いた事はTwitterに書いてしまって、それっきりの方が早いからですねー。

http://www.tvgroove.com/sm/news/article/ctg/1/nid/24240.html
『ホワイト・フェミニズム』という言葉があるらしい。『ホワイト・フェミニストとは、「女性差別を訴えるくせに白人を優遇し黒人やヒスパニック、アジア人など人種差別するフェミニスト」のこと。』だそうです。2015年夏にローワン・ブランチャードという13歳の米女優がそのホワイト・フェミニズムについて発言して話題となったらしいです。このローワン・ブランチャードさんの発言は素晴らしいですね。私は世間で持ち上げられている十代の女の子の発言にはあまり賛同できない場合が多いのですが、この件に関しては素直に良い発言だと思いました。すばらしい。
で、思ったのですが。昨今日本で話題の『保育園落ちた日本死ね』とそれに端を発するハッシュタグやらデモはまさに日本版ホワイトフェミニズムだなーと。この場合の保育園に子供を押し付けたい母親達はアメリカのエリート白人女性のそれと重なる。自らの意思で男性と結ばれ子供を産んだ勝ち組女性が、さも自分達こそが一番の被害者であるかのように振る舞う様子は非常に腹立たしいです。その彼女達に虐げられ、にも関わらず世間からは一切顧みられる事のない私達独身喪女がアメリカにおける有色人種女性と同じ。
「保育園落ちた日本死ね」の書き込みが世間に受けたのは、「子供なんか産みたくないし仮に産んでも保育園なんか使いたくない」という叛逆の思考ではなく、「子供を産んで保育園に預けて働く」というモデルケースに唯々諾々として従う思考が根底にあるからではないでしょうか。要は保守なんですよ。保育園に入れろと叫んでいる母親達はまさに権力者であり弱者を虐げる側だと思う。なのにリベラルを名乗る側が何故かそれを支持しているという絶望的な状況がもう。
私は個人としての『子供』の人権は守られるべきだと思っているけれどそれには保育園は不要だと思っているし、三歳未満……ましてや一歳未満の幼い子を一日中預けて親が働くというモデルは歪だと思う。保育園に落ちた云々で怒ってる人達は、当の子どもは保育園に行く事なんか別に望んでいない可能性について考えるべきだと思うんですけれど。オランダでは両親がそれぞれ週の半分ずつ休んで交代で子供の面倒をみるという家庭があるそうですが、日本もその方がいいんじゃない?どうして保育園ばかりにこだわるのでしょうか。

思えば5年前の震災のあの時から特に「子供を守れ」の連呼が非常に気持ち悪いと思ったものでした。状況は変わっていないしそれどころか悪化している。日本はただでさえ人口が多過ぎるのに産めよ増やせよ少子化悪玉論が展開されるのが非常に嫌なのですが、ネットの隅っこで言っても現実に影響なんか与えらえないしなー。
保育園落ちた日本死ねの人は、はてなの匿名の書き込みでニュースになり国会にまで行ったというのに。この落差が酷過ぎて辛い。本当に今は小さい子供のいる女性は絶対に優遇される勝ち組で、にも関わらず弱者面しているという日本版ホワイトフェミニズムで嫌になります。