何故避難しないのか

「しない」んじゃなくて「出来ない」訳ですが、結局。
お金がないというのがまず第一。交通費だけなら貯金下ろして何とかなったとしても、その後の居住はどうするのか。
働かなければ食うべからず、働くためのハードルは高い。
海外に逃げる場合。英語の勉強はしたけれど全然伸びなかったので雇って貰えるとは思えない。ビザがなければ送り返される。そもそも入国審査で跳ねられそう。ビザの事とか、中途半端に知っちゃったので、無理としか思えない。何処の政府も自国民を守るのが第一らしいので…
国内の西へ逃げる場合。平常でさえ就職は難しいし、住居を借りるには保証人だの敷金礼金だのが必要。

多分昔だったら、とりあえず渡航してしまえば向こうの政府や優しい人達が助けてくれるかも、みたいな夢想も描けたんですが今は無理。困っていれば助けて貰えるような優しい世界じゃない。職歴も人脈もないのにどうにかなるとは思えない。移住するという事が、こんなに大変だとは思っていなかったです。
結局、国のシステムを中途半端に知った事、個人の善意もまた信じられなくなった事が、避難への展望を閉ざしているんだと思う。途上国の難民の子供達に対するような厚遇は、自分には与えられる訳がないと分かってる。
放射能以上に人間が敵なのかな。怖いのは社会システム。日本人の同調圧力とかそういう問題じゃなく、外国の自国民大事に絶望。
物を盗んででも春を売ってでも生き延びるくらいの気概があればいいのかもしれませんが、まだまだ日本の外は法治国家なので…