子供は希望かなぁ

普段からそうですが、こういう時も被災者への援助は子供優先。子供はそれだけ未来あるからと言いますが、理不尽さを感じずにいられません。だって今の日本社会のシステムって、若ければ若い程有利なようにできていますから。25過ぎた職歴無しの人間なんてどこも雇ってくれないのが現実なのに、健康な大人ならば自分で何とかできるだろうと言われる。何処も雇ってくれないのに、勝手に働けるだろうと判断されて、生活保護も難しい。理不尽です。子供の方がずっと楽ですよ、若ければそれだけで就職できる事もあるのに。結婚に逃げるにも若い方が有利でしょう。子供は放っておいても優遇されるから、大人こそ助けて下さいって気分です。
大人ならば自力で何とかできるだろうっていう、その考えが思い切り間違いだと思います。
ニートの自立支援とかも、結局本人の意識を変えようと働きかける所で終わって就職口を斡旋してくれたりはしないようですし。大人には冷たいんだよなぁ。
週刊誌の記事で、避難所で遊ぶ子供達の写真を取り上げて「この子達は希望」みたいなキャッチコピーを載せていましたが、実際どうかなぁ。
そもそも自分の過去を思い返してみると、東北の田舎の子供に未来なんてなかった。都会と田舎とでは教育に明らかな格差があり、それによって就職先や結婚相手、生活のレベルは変わってきます。将来大きく活躍できる人間になれるかどうかは、生まれた家庭やそれによる人脈に左右される要素が大きいです。娯楽施設やイベントは全て東京優先です、当たり前かもしれませんが。テレビは東京かっこいいのメッセージばかり流していましたし。テレビ東京のアニメすら映らない田舎の子供はただただ羨望ばかりを感じていた。しかも、地方の中でも特に東北はイメージ的に最底辺の扱いだった(より北にある北海道の方はかっこいいイメージ)。東北はダサい、かっこ悪い、のイメージをあらゆるメディアは全力で流し続けていましたもの。それが耐えられない子は多かったと思う。そうして希望を持って東京に出た所で、元からの東京生まれ東京育ちの子が親元で優雅に暮らしているのと、地方人が上京して一人暮らしで頑張るのとでは明らかに暮らしぶりが違う訳です。バイトや家事に勤しむ時間で勉強時間が減る事だってある。芸能人もその多くが東京生まれ。
今後東京一極集中がなくなってそういう風潮も変わるんだろうか。