ルワンダを思い出す

ルワンダの大虐殺を描いた映画『ホテル・ルワンダ』と『ルワンダの涙』。記憶は混同していますが後者の方が印象に残ってる。
白人女性ジャーナリストがルワンダの悲惨な現状を目にし、ボスニアの内戦は他人事じゃなかったけれど、ここにあるのはただの黒人の死体と人種差別をあらわにする場面。
救援に国連軍が来たかと思いきや、彼等はあくまで白人達を連れ帰りに来たという。虐殺の恐怖に怯えるルワンダ人達を全て置き去りにしたまま。主人公である英国人教師はルワンダの少女と心を通わせながらも最後は見捨ててその地を去る。
最後に少女マリーは走って走って逃げ延びて、五年後に英国まで辿り着く事が出来たけれど、現実問題そんなの無理だと思い知らされます。目先の恐怖から逃げられればそれで安泰って訳でもないんだよなぁ…。
日本からあっという間に逃げ出す外国人を見ていると、ルワンダの涙と重なります。海外に逃げた日本人はあからさまに差別されているという。私達は差別される側の人種である事をまざまざと見せつけられました。逃げる外国人にはただの黄色人種、劣った野蛮人として見下される存在なんでしょう。こういう言葉は使いたくないけれど、所詮、日本は土人国家なんだなと。先進国の仲間入りをしたように見えても、欧米先進国からはけして対等に見られてはいなかったんだなと、今更に。