汚染て言葉は何とかならないのかなあ

私は言葉狩りという言葉が好きではないです。
言葉は言霊、人の心に与える影響はバカにできないと思っています。例えば痴呆症を認知症と言い換えるようになったのは、当時者や家族の心の負担を軽減するという意味では無意味ではなかったと思っています。
ペンが剣より強いなら、言葉で人を殺す事もできる。それを野放しにすべきだとは思えない。
そして福島原発事故放射能について考えるに、土地や人や食べ物に対して「汚染」というイメージの悪い言葉を使うのはやめて欲しいなあと思います。放射能汚染された牛肉、お茶、土地、……そういった言葉を見る度悲しくなります。放射性物質は「汚い」のですか?被害とか浸食とか付着とか、とにかくもっとスティグマにならない言葉選びがあるのでは?
汚染牛という言葉が辛い。牛は可愛いのになぁ…気の毒です。
自殺者の増加にはこういう報道も無関係とは言えないのではないかと思いますよ。
チェルノブイリのテレビ特集に使われた「人体汚染」という言葉も凄くセンセーショナルですよね。そうなったらもう人生終了みたいな響きがある。外国ならいいという訳ではありませんが、事が日本の、自分の身近な場所だっだけに、汚染という言葉により受ける精神的な辛さは差し迫っています。