『土から離れては生きられないのよ』

今日は金曜ロードショーラピュタが放映されるらしいですが…。
クライマックスでのシータの台詞は原発事故後の今聞くとまた別の感慨があります。
ゴンドアの谷の詩にある通りの生活をしていた人々、目指していた人々、それを壊した原発事故。以前の土地を取り戻そうとする人々と阻止しようとする人々。何が正しいのかわかりません。
宮崎監督当人の原発に関する短絡的なコメントを見てしまうと、ラピュタナウシカを作った頃とは変わってしまったのかと悲しくもあります。
それに、ラピュタが良い作品であればあるほど、人気があればあるほど。その精神が現実にはなーんにも生かされてない事を悲しく思います。ラピュタの自然の美しさやパズーとシータの自己犠牲、ロボットの切なさへの感動を口にしたのと同じ口で福島への差別と偏見を口にする。「現実と二次元は別」ですか、悲しいものです。