被災地や途上国に対する支援とかフェアトレードとか

先日EarthMusic&Ecologyに行ったら、「南三陸の働けないお母さん達を助けよう」というキャンペーンがあるらしく、募金すると彼女達が作った小物が貰えるようでしたが。
こういう試み自体は悪い事ではないとは思うのですが、働けないのは何も「お母さん」だけじゃないのになぁ…とどうにももやもやした気持ちになりました。結婚して夫がいる人は勿論、シングルマザーであっても行政からの金銭的援助はある訳で。本当に大変なのは独り身の女性の方なんじゃないですか。なのにこの手の企画が対象とするのはいつも母親達。
アジアの貧しい女性に手作りして貰った製品を日本で売る試みもよく見掛けますが、それについても同様の事を感じます。
貧困国の労働者に適切な給与を払い、フェアトレードでコーヒーやチョコレートを売る試み。それ自体は素晴らしい事だと思います。でも相変わらず日本国内では賃金カットで人件費削減し、より安いものを求める訳で。フェアトレードの思想をコンビニやファミレスで低賃金で働くフリーターを助ける事に用いようとは考えないのでしょうか?
賃金が低くても物価も安ければそれなりの生活は出来ますから、物価の高い日本における低賃金労働者は途上国とは別の大変さがあるでしょうに。
このお店では従業員に全て時給1000円以上を支払い、適切な福利厚生を与えていますというのがセールスポイントになるような時代は来ないものでしょうか。
何て言うか、支援を与える対象が、如何にもな弱者だけなんだなと。東北の被災地や東南アジアの貧困地域の母親にしろ、アフリカの農業労働者にしろ。単に職がなくて貧乏なだけでは駄目らしい。絵になる弱者しか助けたくないのかなと。同様に困ってる人がいても絵にならないなら単なる甘えや自己責任で片付けられちゃう訳ですよ、多分。



ふと思ったのですが、氷河期世代で貧乏な人が萌え絵を描いてグッズを作り、比較的余裕のあるヲタクがそれを買う事で助けるってシステムはどうですかね。とは言え買ってくれるかというとどうなるのやら…
商売のネタは思い付いても、それを実行する技術もツテも無いのが悲しいです。