ローザ・パークスが座ったから、キング牧師は歩いた

何かもーねー、接客業は辛い、辛いですよ。何が辛いって立ってるのか辛い、座りたい。
就業時間中に直立不動で立ちっぱなしでいる事が強要されない、自由に座ってストレッチして時には飲み物を買いに行ける、そんな労働環境にいる人達はこの辛さがわからないんでしょうね…。今まで一度たりとも「全ての接客業従事者に座る自由を」との声を聞いた事がありません。せいぜいが賃金や有給休暇、労働時間など、文字や数字で見て分かる部分に限定されます。
社民党共産党の政治家やネットの左派論客は一度でも言いましたか、コンビニやスーパーの店員を座らせてあげてと。
結局のところ、左派政治家も底辺労働者の現実なんて見てはいないのでしょう。
政治家だってスーパーやコンビニは利用しますよね?自民党世襲政治家は利用しないかもしれませんが少なくとも社民党共産党の庶民派議員は利用する筈です。彼ら彼女らはずっと立つ事を強要されている人々に対してその事実を疑問に思わないのでしょうか?可哀相だと同情しないのでしょうか?
本当に弱者の生活を少しでも変えるつもりがあるならば、まず立ち入ったスーパーやコンビニでオーナーを呼び出して「どうして椅子に座らせてあげないんですか、人権侵害です」と叫ぶべきです。弁護士資格を持っているなら訴えてください。椅子が買えないなら地べたに座る権利でもいい。それだけで楽になります。脱原発より一億倍簡単な、幸福への道の筈です。
日本の左派が語る労働問題はお金や社会保険の抽象的な事ばかりで、それが大事でないとは言いませんがいまいち現実に働く人々の事を見ていないように見えます。
8時間ずっと座れないという事、しかもダラダラでは駄目、常に綺麗な姿勢で立っていないといけないというのはかなり辛い事ですよ。それが果たしてお店の売上に影響するのか?店員が整然と立っている事なんかよりも商品の値段と質が全てだと思うんですが。まさに日本的な無意味な『労道』ではないですか。
脱原発なんて絵空事を語るよりも、まずは全てのスーパーとコンビニのレジ係に椅子を。座って接客する自由を。