婚外子「差別」の解消を訴えるフェミニストは一般女性の敵

何故そうまでに婚外子「差別」問題に拘泥するのかよくわかりません。
そもそもこれを差別という事自体が事実と違い過ぎはしませんか。
夫婦二人で築いた財産が、夫と他の女性との間に生まれた子供にも相続される。その際に本妻の子よりは取り分が少なくなる。それの何処が差別なのっていう…。差別されているのはどちらかと言えば婚内子の方なのでは。
そもそも一夫一婦の婚姻制度は女性を守る為に出来たのでは?どうしても男の方が浮気しやすいですから。少なくとも日本では結婚して子供を産みたい女性が圧倒的多数だと思うんですが。
要は親の遺産という限られた財産の取り合いの問題なので、婚外子を優遇する事はそのまま婚内子の冷遇に繋がるんですよね。バーターな問題。だから婚外子「差別」撤廃を支持する一般女性は少ないだろうなー。
「同じ親の子なのに」と言いますが、母親が違うのに父親が同じだけで同じとしてしまうのは女性差別ですよ。
彼女等は婚外子「差別」がなくなれば女性はどんどん婚外子を産む!出席率は上がる!と、何の根拠もなく語っていますが、実際には法律婚の保護が弱まる事で出産に尻込みする女性が増える可能性の方が高いと思います。夫が何処かで隠し子を作っていて、その子にごっそり遺産を持って行かれるかもしれないなんて。なにそれこわい。
婚外子が増加するかというと、男は要らないが子供を産みたいという日本女性がそんなに多いとも思えないんですが。法的保護の為にシングルマザーになる計算高い女性ならありうるのかもしれませんが、それは現状でもいると思いますし、そんな母親に育てられた子供が幸せかというととてもそうは思えない。精子バンクを使った人工授精で産む女性は増えるかもしれませんが、その場合相続問題は関係ないしなー。
まあ、伝統的家族を破壊がどうのと言ってるネット右翼の意見にも、勿論全く賛成できないのですが。婚外子の全面的肯定は寧ろ側室制度を公認していた江戸時代以前への逆戻りで、物凄く前近代的な発想だと思っています。私は一対一の婚姻制度(同性異性問わず)を支持する。多様な家族観というならば、赤の他人の子を養子に貰う事を積極的に認めた方が余程いい。独身女性で養子を貰う人が増えるとかね。

そんなに子供に罪はない、差別はよくないというなら、相続制度自体を否定すべきでは?金持ちの子供と貧乏人の子供で差がつくのは理不尽だと思います。婚内子と婚外子で差がつくのは駄目で、金持ちの子と貧乏人の子で差がつくのはいいんですか?理解出来ません。
この問題を女性問題として語って欲しくないなあ。少なくとも日本においては婚外子「差別」の撤廃により辛い思いをする女性の方が多いと思う。今直接関係してない女性でも今後に不安を覚えると思う。
婚外子「差別」解消の訴えは色々な論点でおかしいと思うんです。
婚外子を優遇する事によって出生率が上がるとは限らない。法律婚の子が保護されない事によって出生率は逆に下がる可能性も高い。
・そもそも少子化は悪い事か?別に少子化でいいんじゃないの?
・相続制度自体が差別なのでは?子供は親を選べないのは金持ちと貧乏人の場合でも同じ。

はっきり言って、こんなどうでもいいような事にばかり拘泥し、年齢差別や容姿差別のようなより切実な問題を無視しているから、今の日本のフェミニストは一般女性の支持を得られなくなったのだと思います。
まあ私がここで何を言ったところで「差別」は撤廃に向かうのでしょうけれど。これでますます多くの女性は生き辛くなると思うので非常に憂鬱です。