子供と親は別の人間ですよ

幼い子供をベビーシッターの男に預けたら殺されたという事件。
私は別に母親批判をするつもりはなかったのですが、この件に言及した鈴木宗男が叩かれていると知ってつい言及したくなりました。けして単なる母親叩きではなく、制度の改善を語った文章なのに「母親叩き」と受け取られているのが納得いかないです。

あのですね、一番可哀相なのは殺された子供ですよ。これがもしその人自身がお金を盗まれたとかレイプされたとかでしたら、「被害者を責めるな」という理屈もわかります。ですがこの場合被害者はあくまで子供です。母親ではありません。母親自身が痛い目にあった訳でもなんでもないのです。子供は親の所有物でもなければ身体の一部でもありません。セカンドレイプ問題とは根本的に違います。
子供をなくして辛いでしょうね、同情します。でもやっぱり一番可哀相なのは子供自身です。
親は時として子供にとって最大の加害者になりうる事、保護責任者としての義務がある事について、あまりに軽く考え過ぎではありませんか。
父親は生きているか死んでいるのかわかりませんが、生きているのなら父親も無責任だとは思います。しかしシングルマザーや婚外子、愛情の無い夫婦の速やかな離婚を奨励しているのが現代日本のリベラルやフェミニストであるのも事実。男のやり逃げを奨励する一方で「母親ばかりに育児の責任を押し付けるな」と語るのは矛盾というものでしょう。
「動物はあなたのごはんじゃない」のパロディが流行ったことがありましたが。「子供は親の所有物じゃない」というのも誰か作っていないでしょうか。

それとこの件では加害者であるベビーシッターの男について、あまりに語られなさ過ぎだと思いました。「やはり男は育児に向かない」「イクメンは幻想」という声が上がってもおかしくないのに全くききません。不思議。