条件で異性を選ぶってそんなに悪い事?

女性の婚活については男性からも女性からも、男性を条件で選ぶのはよくない、スペックよりも中身重視でフィーリングが合う男性を選ぶべき!というアドバイスがよく聞こえてきます。
うーん、でも、真面目に考えてみて欲しいんですけれど。
自分自身が四大卒ホワイトカラーの女性だとして、四大卒ホワイトカラーの男性と高卒ブルーカラーの男性とで、「話が合う」「フィーリングが合う」確率は果たしてどちらが高いでしょうか?別に後者を見下しているとかそういう訳ではなく、あくまでより「自分に合う」相手かどうかという話です。
「普通の男がいない」に対する反論コピペがおかしいのは、個々の条件があたかも独立して存在しているかのように考えているらしい事です。それは変だと思います。実際には個々の条件には相関関係があるのを無視しているからです。
高学歴高収入の男と低学歴高収入の男だったら前者より後者が少ないでしょう。収入が上の層ほど喫煙率は低いでしょう。つまり各々の条件には確実に相関関係があるし、そうなると外面が理想通りの相手は内面もまたそうである可能性が高いでしょう。
スペックで選ぶっていうのはそれさえクリアしていればオールOKという意味ではなく、あくまで入口に過ぎないと思うのだけど。どうして「結婚したい男に見た目やら収入やらの条件を考える」事が、「スペックしか見てない、中身度外視」という話になるのか。論理が破綻していないでしょうか?要求スペックをクリアしていても中身が駄目駄目な男もいるかもしれない。だけどそれは要求スペックに満たない男でも同じ事(いや、正直言って中身もそうである可能性は高い)。スペックが低い男ほど中身は素晴らしいだなんて、そんな都合のいいおとぎ話があるかって話です。
金持ちイケメンはみんな性悪のクズ男で貧乏ブサメンは心の美しい善人揃い?だったら面白いけれど、現実はそうじゃないよね。
スペックが満たなくても素敵な男性もいるかもしれない?うん、それは確かにそうだね。でもそれは偶然出会って好きになったなら分かるけど、最初からそれ目当てで探す事なのかな。まずスペックが基準にあるかどうかを見て、その上で内面に踏み込んでいくんじゃあいけないんですかね。
良スペックの男性の中身OK率が80%、外れスペックの男性の中身OK率が20%として、後者の20%を探す為に前者の80%を最初っから諦めるというのなら、それって非常にもったいなくてバカバカしい事をしていると思うのですが。スペックが良い男は競争率も高い?あぁ確かにそれはそうですね。でも、スペックを満たさない中から「フィーリングが合う」相手を探すのも、なかなかに大変だと思いますよ。
ちなみにこれ男女逆ならごく当たり前のように行われている事でしょーよ。見た目が凄く悪い女性を「でも中身は天使かもしれないし!」などと思って好意的に見てくれる男性なんてまず存在しませんよ。まずスペックから入るなんて当たり前で、それに対し説教するアドバイスも全くと言っていいほど見ない。
なんで女ばかりが「男をスペックで選ばずに本質を見て」やらねばならないんですかね…。スペックを重視するのは別に「中身はどうでもいい」っていう意味じゃありませんし、あくまで入口の話でしょう。そして恋愛や結婚というのはあくまで個人的な事。誰を選ぼうが選ばれなかろうがそれはその人の自由です。
仮に、高望みした結果一生一人で終わったとしてもそれも自分の人生だから仕方ないんじゃないですかね。反対に外れを掴んだ結果不幸な子供が生まれた場合、自分一人の問題じゃないですから。こと出産、子供という要素を考えたら女は結婚に対し慎重になって当たり前だと思うし、相手のスペックを重視して婚活しても別にいいんじゃないですかね。(自分自身のスペックを上げろっていうのも、勿論その為の手段の一つです。)
好みじゃない男性・対象スペック外の男性を差別したり人間扱いしないというのは勿論駄目ですが、それはまた別の話。恋愛や結婚というのはあくまでも、個人的な幸福追求のための行為です。相手を差別する・人間扱いしないという事と、恋愛や結婚の対象にしないという事は別の話です。そこを混同してはいけないと思います。

同性婚が認められる時代の流れにも関わらずこの記事で敢えて『異性』と限定したのは、女性同性愛者が相手の女性に容姿を求める事については、世間では全く責められていないからです。それどころか積極的に推奨されている。異性愛者の女性が男性に容姿を求める場合とは全く違うから。)