『塔の上のラプンツェル』見てきた

原発問題で不安ですが、考え過ぎて頭がおかしくなりそうなので娯楽も必要だと思って。
で、『塔の上のラプンツェル』ですが、映像と音楽は素晴らしかったのですが、ストーリーにはあんまり納得がいきません。
童話ではラプンツェルは普通の夫婦の娘ですが、この映画では王女なんですね。そして相手の男は童話では王子だけど、こっちは孤児育ちの泥棒だと。
継母はラプンツェルとフリン(本名ユージーン)との交際に反対していますが、さすがに泥棒じゃあ普通の親でも反対するのでは…。
それから国王夫妻。王女がさらわれて、18年も経つなら普通は下の子を産みますよね。弟か妹が生まれていて、王位はその子が継ぐ事にして、ラプンツェルはユージーンと共に旅立つラストじゃ駄目だったんでしょうか。(王妃は病弱なので第二子出産は無理と考えたか。)いくら足を洗ったとは言え、未来の女王の夫が泥棒ってどうなのよ。
国王は良い王様のように描かれていますが、孤児が泥棒しなくちゃ生きていけないような状態ならば、国政がきちんとしていなかったって事でしょうし。逆に国内の福祉が整っていて、堅気の仕事に就く事も十分可能だったのに泥棒になったならユージーンには同情できません。縛り首はなくとも懲役刑は受けるべきでは。
子供向けの映画に細かい事言うなって言われたらそれまでなんですが。
クライマックスで、ユージーンがラプンツェルの髪を切る場面はよかったな。それで茶髪のショートになるのも。どうして生えてる分の髪まで茶色に戻るのか不思議ではありますが。