痛ましい事件ではありますが…

在日ネパール人男性が日本人から暴力を振るわれて亡くなったという事件、本当に悲しいし怒りを覚えますが、その事件において「無抵抗のまま」殺された事に主眼を置く言説は危うくないかと思いました。
まるで、平和主義はお花畑で非現実的なので戦うしかない、軍事力が全てに優先するので日本も核武装すべきという自称現実主義者の主張を見るかのようです。
一番の問題はそのような人種差別感情に基づいた犯罪を行った者達にあるのであって、被害者が無抵抗だった事は…。痛ましい事ではありますが…。
仮に抵抗しても殺されなかった保証はありません。被害者が何故無抵抗だったか語るよりも、何故そのような暴行をはたらいたのかという加害者の意識こそ問題にし、ヘイトクライム許すまじと語るべきだと思います。