育児休暇には反対

日本の(海外もそうかもしれない)著名なフェミニストってつくづく「母親」になる女性の事しか考えてませんよね…。放射能問題は勿論、シングルマザー礼賛や婚外子「差別」の撤廃主張もそうです。
彼女達は「母親」を弱者として語りますが、真に弱者である結婚できない女性に対しては無関心どころか逆に傷付けるような主張を平気でする。日本のフェミニストは実は保守派だと思う。
そして「母親」達の横暴によって、男達からは「これだから女は」とまとめて叩かれる、と。理不尽です。

日本の育児休暇ってさー、結局大企業の正社員や公務員っていう一部の特権階級のものに過ぎませんよね。育児休暇が充実しているという北欧等ではどう機能しているのかわかりませんが、ネットで読んだ限り同一労働同一賃金が徹底しているようですから日本のような不公平感はなさげ(謎)。若い正社員女性が育児休暇を取った穴埋めにベテランの派遣社員女性が来て、遥かに安い給料で同じ(あるいはより優秀な)仕事をし、正社員が育児休暇を終えて戻って来ると派遣社員は解雇、次の行き先はない、勿論彼女に結婚や出産のチャンスはない……なーんて事は北欧でもあるのでしょうか。
日本が北欧を真似るなら、順番が逆じゃないでしょうか。先に労働者間の不公平さをなくしてから全労働者に育児休暇を整備すればいいものを、格差は温存したままで一部の特権階級にだけ手厚い育休を保障するのがおかしいんですよ。多分。
ていうか、妻が非正規の場合夫は正規で高収入の可能性もそれなりに高いですが、妻が正社員の場合夫が非正規の可能性はかなり低いでしょう。つまり正社員の既婚女性というのは夫も高収入であり夫婦合わせての収入が高い勝ち組と考えていい。そういう人ばかりがさらに得をする制度ってどうよ。
子供を産む事は誰もが経験する当たり前の事ではなく、特定個人の意思決定によって行われる個人的な幸福追求の行為です。ましてや子を産む女性はそれだけ容姿に恵まれた勝ち組、なんで負け組の私達女性がそんな特権階級の贅沢に協力してあげなきゃいけないんです。育児休暇を取る事によって当人が楽をするだけならいいですが、それにより明らかに周り(特に非正規労働者)が必要以上に苦労しますからね…こんな制度到底認められません。病気休暇なら自分にも起こり得る事ですし、旅行や保養で休むならいつか自分もと思えますが、妊娠出産はそうではありません。強者の贅沢の皺寄せを弱者に及ばせる育児休暇制度が嫌いです、すごーく嫌いです。
でもこうして嫌がっていても、ますます育児休暇制度は充実し、格差は開いていくんだろうなー。所詮世の中弱肉強食ですから。