長崎原爆の日に

広島原爆の日よりは冷静になれるかと思ったけれど、やっぱり駄目でした…。
原爆の事を主に語って欲しかったのに、甲状せんに腫瘍が出来た南相馬の女子高生を映して｢福島の未来は明るくない｣って決め付けるとは。確かに彼女はご愁傷様ではありますが、今日この番組で流す内容なのでしょうか。これでは原発に焦点が行ってしまって、肝心の原水爆反対が印象に残りません。
核兵器廃絶は心より願っていますし、被爆者への補償ももっともっと必要だと思いますよ。でもそれを訴えるならばアメリカやロシア等に大量の核兵器がある事、それらがいつ使われてもおかしくない危険性をもっと語るべきでは。
破壊兵器でしかない原水爆と、発電施設として一応役立っていた原発とで後者をより問題視するのはどうかと思います。

そもそも、ヒロシマ・ナガサキと、原爆を落とされた被害者の側の名前を使うのもおかしいのかもしれません。アメリカ合衆国、トルーマン、ロスアラモス、オッペンハイマー、エノラ・ゲイ、リトルボーイとファットマン。そうしたキーワードで語るべきなのかもしれない。肝心の核保有国に対する批判なくして核兵器廃絶はならない。
いじめでも事故でも戦争犯罪でも、問題は加害者にあるのです。