これを「出る杭を叩く」と表現するのは違う気がする

http://www.huffingtonpost.jp/daiki-horikawa/post_5930_b_4133880.html

この記事には大変違和感を覚えましたがコメントできなかったので。

堀川大樹さんに言いたい。
「嬉々として」いるというのが妄想。
日常で既に否定され傷付いている人間の叫びをそんなふうにしか受け取れないから、大学は象牙の塔、大学教授は世間を知らないなどと揶揄されるのだ。
フランス革命でパンを寄越せと戦った民衆も嬉々として見えたか?
ノブレスオブリージュを知らないのか?
大学教授は冷蔵庫に入って解雇されたアルバイトとは違う。
失言で大学がお詫びをしても教授が即解雇される事はない。この恵まれた立場にある責任を少しは考えてみるといい。
政治家だって芸能人だってそうだ。高い給料をもらい、贅沢な暮らしをしている人間はどんな発言をしても許される。叩かれたら被害者面する。庶民にはそれより遥かに酷い抑圧を加えて、自由な発言を許していないにも関わらずだ。
地位には責任が伴う事も理解せず、上の人間だけが言いたい放題の横暴が許される社会は本当に理想的か?日本にはノブレスオブリージュがない。
匿名による炎上の影には、匿名でくらいしかものが言えない日本社会の問題が前提としてある。それだけ日常生活で抑圧されている証拠に他ならない。
「嫉妬だ」というが、嫉妬の何が悪い?フランスでだって、社会を変えて来た原動力の一つは嫉妬だ。嫉妬を不健全なものとして押し込める日本社会だからこそ革命が起こらないのだと思う。
廻り廻って首を絞め合う連鎖をなくしたいならば、まずあなたが身近な相手に優しくしてあげる事から始めるべきだ。職場で、店で、交通機関で、自由な発言を抑圧する事を強いられている人間は沢山いる。

ちなみに私は沼崎一郎さんのツイートは割と好きでした。あの程度のツイートは明らかにネタと分かっていますし、別に叩かれる程のものとは思わないです。謝罪したのですしツイートを再開して欲しいです。
それはそれとして、この件を「出る杭を打つ」と語るのは違うのではないかと思いました。