佐世保の件…

佐世保の事件で加害者の女子高生の父親が自殺したらしいですが、この件で父親を責める声の多さに眩暈がしました。
いや、あくまで悪いのは犯人の女子高生であって、親は関係ないでしょうに。子供がたまたまサイコパスの殺人鬼だったのなんて、父親にもどうにも出来なかったと思いますよ。
父親に対して、娘を支えるべきだったなどと偉そうに言うコメントも見ますが、あのようなおぞましい存在を支えて余生を過ごせだなんてあまりにも無茶です。問題のある父親だったのかもしれませんが、こと殺人に関しては父親は完全にとばっちりだと思いますよ。
父親自身が殺人を犯した訳でもなければ幇助した訳でもない。これで親に責任を求めるのは過剰反応だと思います。悪いのはあくまで犯人。
本当に、この事件での父親叩きは目に余るものがあります。自殺は当人の意思であり、必ずしもネット世論のせいだという気は有りませんが、やっぱり酷い誹謗中傷には変わりない。
ところで、世の中には何かというと「子供の事では常に母親ばかりが叩かれて父親の責任は問われない」という声が大きいですが、この事件での父親叩きを見る限りでは必ずしもそうとは言えないようです。母親が既に亡くなっている事例であっても、もし本当に「父親は叩かれない」のであれば世論の矛先は亡くなった母親だけに向いた筈です。
ただ一つ言えるのは、もし母子家庭の息子の男子高校生が同様の事件を起こした場合おそらく、「性別が逆だったなら父親は叩かれなかった筈だ。いつも母親ばかりが子供の罪の責任を問われる」という言説を見掛ける事になったでしょう。