読書感想

湊かなえの『母性』

湊かなえの『母性』を読みました。 しかし、んー。いまいちでした。母子密着とか、子供を上手く愛せない母親、父親の無責任さといったテーマは良いと思うのですが、ミステリーやホラーとして考えると面白くない。 最後に清佳の名前が呼ばれるけれど、あの意…

美人のレズビアンよりもストレートのブスの方が生き辛いと思う

小池みき著・『同居人の美少女がレズビアンだった件』というコミックを読んだのですが。 これ、タイトルに美少女と付ける意味があったんですかねえ…。美女ならまだしも。美少女って表現が、女は若い方が価値があるという世間一般の価値基準そのままで更に印…

『クジラの子らは砂上に歌う』

書店でふと手に取って読みました。このマンガがすごいに選出されたりして、今絶賛ステマ中らしい。 作者によればあくまで少女漫画との事ですが、どちらかというと男性に受けそうな話だと思いました。近いうちにアニメ化しそう。 今の所面白いけれど、連載が…

既得権益者の無自覚さ…『ハーフが美人なんて妄想ですから!!』

サンドラ・ヘフェリンさんの『ハーフが美人なんて妄想ですから!!』という本を読みました。 タイトルは面白かったけれど、美人じゃないとしてもやっぱりハーフは『純ジャパ』よりはずっと恵まれていると思いますよ。日本で一番差別されている人種は純日本人…

白ゆき姫殺人事件

食わず嫌いしていたのですが、読んでみたら結構面白かったです。ネタバレですよー。 面白かったとは思いますが、凄く心揺さぶられるという訳ではなく、あくまでジャンクな読み物として、かな。夕子の描写がもっと多ければ感想は変わっていたと思います。 美…

星界の戦旗5巻について

星界シリーズは紋章の頃から好きでずっと追ってきたのですが、ネット上でネット右翼が活動するようになってからというもの純粋な目で見られなくなってしまいました。 その事についてブログで触れたいなーと思ううちにダラダラ伸びて、とうとう戦旗五巻が出て…

『星は歌う』という漫画

世にそれまで面白かったけれど最終回でがっかりさせられた漫画は数あれど、それまではgdgdだったけれど最終回だけは素晴らしくよかった漫画はあまりないと思います。これはその数少ない例。『星は歌う』。花とゆめで連載されていた少女漫画。『フルーツ・バ…

『きりこについて』(西加奈子)

西加奈子の小説『きりこについて』、ずっと気になっていたのですがようやく読めました。 主人公きりこが赤ちゃんの頃から、小学五年生で転換期を迎えるまでの描写は実によく出来ていたと思います。両親から可愛い可愛いと言われて育ったが為に幼い頃はブスだ…

ザネリ

アニメ『輪るピングドラム』が面白いので元ネタになったという銀河鉄道の夜を読み返しているのですがザネリというキャラクターはなかなか妄想のし甲斐があるキャラだと思いました。 昔読んだ時は単なるいじめっ子としか思わなかったのですが、ザネリのその後…

着回しで社会貢献

NY在住のインド人女性のシーナ・マテイケンさんが同じデザインの黒のワンピースを365日着回しして寄附を募り、インドの子供達のために学校を建てたという話を知りました。それは凄いです。 ハロウィンの日の格好が素敵すぎ。 でも、どうしてこういうのって子…